「気が弱く、いつも他人の顔色をうかがってしまう」
「気が弱い人に向いている仕事は?」
などと、悩んでいる人は多いでしょう。
気が弱い人は、自分の気質が原因で不公平を感じたり、自分の性格が嫌いで変わりたいと考えたりするかもしれません。
この記事では、気が弱い人に向いている仕事の特徴を紹介します。
気が弱い人の特徴や原因をはじめ、仕事を続ける方法、気が弱い人へのオススメ本などもまとめてみました。
ぜひ転職や就職の参考にしてみてください。
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目次
気が弱い人の特徴
気が弱い人はおどおどしていたり、大人しかったりする印象があるかと思います。
どのような特徴があるのか、下記にまとめてみました。
人の顔色をうかがう
人の顔色をうかがうとは、相手がどんな心理状態なのかと推測することをいいます。
他人への気遣いができる反面、嫌われるのを恐れて相手の機嫌や反応に必要以上に怯えてしまうのです。そのため、ネガティブなイメージもあります。
気が弱い人は、自分がどのように見られているかを気にしてしまいがちです。
人の意見に振り回されてしまったり、常に我慢を強いられてしまったり、心に負担がかかってしまいます。
なぜ気にしてしまうかというと、嫌われたくないと考えてしまうからです。
頼まれたことは断れず、引き受けてしまいます。責任感が強く真面目な人が多く、「断ると申し訳ない」「断ってしまうと嫌われるかもしれない」という気持ちが大きいのです。
さらに完璧主義で頑張りすぎてしまい、自分を追い詰めて犠牲にしてしまう可能性があるでしょう。
繊細でくよくよしがち
繊細とは、感情が細やかなことをいいます。傷つきやすかったり、打たれ弱かったりする傾向があるのです。
気が弱い人はくよくよしがちで落ち込みやすく、気軽に物事を捉えられず重く受け止めてしまう特徴があります。
たとえば小さな失敗をいつまでも引きずり、何気なく言われた言葉をいつまでも気にしてしまうこともあるのではないでしょうか。
また、繊細な人というとHSP「Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)」を思い浮かべる人もいるかもしれません。
HSPとは、周囲からの刺激を受けやすい繊細な人を意味する言葉ですが、環境や性格といった後天的なものではなく、生まれ持った気質の人をいいます。
気が弱い人の中には、HSP気質の人も多くいるでしょう。
自分の意見を伝えるのが苦手
気が弱い人は自分の意見に自信がなく、「間違えたら笑われるかもしれない」「否定されるのが怖い」などと考えてしまいます。
その結果、相手の意見に同調してばかりで、納得する根拠について考えることはなく、言われたことをその通りに受け取ってしまう傾向があります。
気が弱い人は物事を自分で決められないのが特徴で、自分軸ではなく他人軸で決めてしまうのです。
なかにはチームワークが苦手な人もいて、コミュニケーションを取りながらの仕事は気を使いすぎてしまい、極度に疲労を感じてしまう人もいます。
そのため、自分一人での仕事に集中したいと考えてしまうのです。
プレッシャーに弱い
プレッシャーに弱いとは、精神的に圧力を感じてしまい、さまざまな考えが駆け巡り、焦ったり緊張したりしてしまうことをいいます。
気が弱い人は、ネガティブに考えてしまいストレス耐性が弱いため、「失敗したらどうしよう」「きっと無理に違いない」などと悪い方向に考えてしまいがちです。
その結果、お腹がゆるくなったり、寝つきが悪くなり睡眠不足になったり、ストレス過多で食欲不振になったりなどの体調不良を訴える人も多いでしょう。
体調不良が続くと職場への出勤が難しくなり、そのまま退職してしまう可能性も高くなります。
気が弱い3つの原因
気が弱い人にはなんらかの原因があるようです。下記にまとめてみました。
生まれ持った気質のHSP
HSPは前述した通り、「Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)」の略で、病気や障害ではなく、性格の気質(特性)と考えられています。
治療するというよりは、日常の中でどのように付き合っていくかが大切です。
HSP気質の特性を下記に紹介していきます。
HSPの特性
- 情報を読み取る能力に長けている
- 外部からの刺激に敏感
- 共感しやすい
- 疲れやすい
- 自己否定してしまう
思考癖
気が弱い人は物事をネガティブに解釈してしまい、自分にダメ出しをする癖がついてしまっています。
たとえば、過去に傷ついた経験があり成功体験も少ないため、「この会社には採用されそうにない」「優秀な人がたくさんいるから、このプレゼンを勝ち取れない」などと考えてしまい、さらに自信が無くなってしまうのです。
家庭環境や生い立ち
育った家庭環境や生い立ちの影響によって、気が弱くなった可能性もあります。
たとえば親が子どもに対して過剰に口を出してしまったり、親がいつも不機嫌で子どもに対して愚痴や罵倒してしまったりすると気が弱くなります。
「どうしてそんなこともできないの?」「勉強して100点取りなさい」などと、幼い頃から叱られてしまうと自分を攻めるようになるでしょう。
気が弱い人に向いている仕事の3つの特徴
気が弱い人でも多くの人がさまざまな仕事で活躍しています。
どのような仕事が向いているのか、下記にまとめてみました。
1.一人でできる仕事
気が弱い人は人間関係に悩んでしまうことが多いため、一人でできる仕事に向いています。
まじめに仕事に取り組めるため、専門知識を身につければ活躍できるでしょう。
一人でできる仕事を紹介していきます。
一人でできる仕事
- プログラマー・エンジニアなどのIT系の仕事
- イラストレーターやデザイナー、ライターなどのフリーランス
- データ入力
- 翻訳者
- 製造業のライン作業
- 清掃員
2.失敗が起こりにくい仕事
気が弱い人は、ストレスがかかりにくい仕事が向いているといえます。
失敗が起こりにくい仕事を下記に紹介します。
事務・総務
事務や総務の仕事は、マニュアルがある程度決まっているためコツコツとこなせます。
気が弱い人はソフトな印象を与える人が多く、細やかな気配りができ、相手の意見を尊重して取り組むことができます。
公務員
気が弱い人は、基本的に真面目で、仕事に責任感をもって取り組めるので公務員に向いているといえます。
公務員は、国家公務員と地方公務員の2種類あります。
国家公務員とは、財務省や厚生労働省などの省庁や、裁判所などの職員のことをいい、スケールが大きく幅広い仕事に携われるのが特徴です。
地方公務員とは、県庁・市役所・区役所などに勤務する職員のことをいい、地域に密着した仕事に携われるのが特徴です。
動物や自然に関する仕事
気が弱い人は、必要以上に他人に気を使っているため疲れやすい傾向があり、豊かな自然と可愛い動物に癒されながら仕事をする方が向いています。
動物に関する仕事とは、ペットショップ、トリマー、獣医師、ドッグセラピスト、盲導犬訓練士などがあります。
詳しくはこちらからどうぞ。
自然に関する仕事とは、花屋、樹木医、自然保護官、農協職員、林業などがあります。
詳しくはこちらからどうぞ。
気の弱い人が仕事を続ける5つの方法
気が弱い人も克服する方法をみつければ、安心して仕事を続けられるはずです。
仕事を続ける方法について、一つずつ紹介していきます。
一人時間を大切にする
気が弱い人はいつも周りの人に気を遣い、ストレスを感じています。
日常的に緊張していると、慢性化して身体に不調をきたす可能性があるのです。
ですから一人になる時間をつくり、深呼吸をするよう意識します。
深呼吸をすると血圧と心拍数が下がり、多くの酸素が脳に送られるため、脳がスッキリするでしょう。
深呼吸はたいてい腹式呼吸で行うことが多いのですが、腹式呼吸はストレスを軽減できることが研究によりわかっています。
不満や不安を紙に書き出す
気が弱い人は自分の気持ちを吐き出せずにいることが多いので、辛い状況にある時はその気持ちをノートに書き出すようにします。
活字にすると自分の気持ちと冷静に向き合うことができ、どんな気持ちだったのかを分析できます。
さらに書きっ放しでなく、たまに読み返すと効果的です。
過去の自分と比較でき、長い目で見るとメンタルが成長していると実感できるでしょう。
ポジティブな言葉を発する
言葉には心を動かす力があります。
朝起きて鏡に映る自分に向かって、あるいは夜寝る前にベッドの中で「運がいい」「いいことがある」「うまくいっている」「よくやった」と発してみましょう。
無理やりにでも発することで、気持ちが変わるはずです。
自分中心で考え行動する
気が弱い人は他人の目を気にしてしまい、断ることが「悪」であるかのように考えてしまっています。
断わることは、決して悪いことではありません。仕事で自分の許容範囲を超える業務になる場合は、はっきりと断るようにします。
さらに他人の都合や感情より、自分の気持ちを優先するよう心がけることが大切です。
気が弱いとどうしても周りの意見や考えを優先してしまいがちですが、些細なことであっても自分一人で決断すると決めて行動しましょう。
朝陽を浴びながらのウォーキング
気が弱い人は内向的で活発に動くことが少ないようです。
しかし、朝陽を浴びたり、ウォーキングや散歩などのリズム運動をしたりするとセロトニンが活性化します。
セロトニンとは、神経伝達物質で精神の安定や安心感や平常心、脳を活発に働かせる脳内物質のこと。
セロトニンが不足すると、慢性的なストレスや疲労、イライラ感、向上心の低下、うつ症状、不眠などの症状がみられるのです。
ウォーキングや散歩などをする時は、目があちこち動くので脳が自然とほぐれリラックス効果があり、気分転換になるのでしょう。
気が弱い人へのオススメ本3選
気が弱い人へオススメする本をまとめてみました。1冊ずつ紹介していきます。
反応しない練習
原始仏典に学び、宗派に属さず活動する僧侶の書いた一風変わった仏教本。
すべての「苦しみ」は、「反応する」ことから始まっている。それを理解することが悩みを解決する第一歩と紹介されています。
ストレスを操るメンタル強化術
メンタリストDaiGoが無理なく強いメンタルを手に入れられるメソッドを提案。
科学的な根拠と、具体的な実践方法が書かれており、苦痛を感じる心理状態をどうコントロールしていくかが書かれている本です。
精神科医が教えるストレスフリー超大全
大ヒット25万部突破!精神科医としての経験から、現実的かつ効果抜群のノウハウを紹介。
すべての日本人が読むべき、「ストレスフリーな生き方」の決定版と称されています。
気が弱い人にオススメの転職エージェント
気が弱い人はネガティブ思考で不安が強いため、うまくいかないと考えてしまってチャレンジできずに二の足を踏んでしまいがちです。
どんな仕事が自分に合うのか、自分一人で決めかねるという人は、転職エージェントを利用してみてはいかがでしょうか。
オススメの転職エージェント
気が弱い人に対する職場からの評価とは?
気が弱い人は、職場からどんな評価をされているのか気になるところですよね。
どのような評価をされているのか、下記にまとめてみました。
集中力を高めて作業している
気が弱い人は、基本的に受けた業務に対してまじめに取り組みキッチリとこなします。
適当に片づけることはしません。
現状維持を保つのに必死
普段の仕事ぶりはきっちりこなし評価されるが、極度にリスクを恐れる傾向があります。
そのため、上司などには現状維持を保つのに必死だと映ってしまうのでしょう。
退職しないか不安
気が弱い人はストレス耐性が強くないため、転職回数の多い傾向があります。
ストレスを抱え込んで、体調不良になるのではないかと懸念されているようです。
転職回数について、20代で3回以上、30代で5回以上、40代で7回以上の転職経験があると多いと判断される可能性があります。
しかし、専門性を要求されるコンサル企業、外資系企業などに関しては、転職回数は問わない企業もあります。一方で業務成果に対して、高いレベルを求められると心得ておきましょう。
【まとめ】気が弱い人に向いている仕事は専門性のある仕事
気が弱い人に向いている仕事を紹介してきました。
気が弱い人は仕事に対してまじめに取り組み、手を抜く性格ではなくキッチリと仕事に取り組みます。
けれども転職回数が多い人の場合、専門性の高い職業を選ぶことで自分に自信をもって仕事ができ活躍できるのではないでしょうか。