短気な人の多くは、神経質で細かいところまで気付くことができる人が多いと言われています。
職場では、「いつイライラし始めるか分からない」「怒りっぽくて面倒くさい」と思われていることも多いんだとか。
配置転換や人事異動となった場合、短気な人にどのような仕事を任せるべきなのか困っている採用担当者様も多いのではないでしょうか。
この記事では、短気な人に向いてる仕事や性格の特徴、組織内での活かし方についてご紹介します。
他の特性を持つ社員に向いてる仕事も知りたいといった方は、以下の記事も参考にしてください。
短気な人に向いてる仕事4選
短気な人に向いてる仕事に共通する特徴には、以下のようなものがあります。
- 人との関りが少ないもの
- 相手のペースに合わせなくていいもの
- 一人で黙々と進められるもの
ある程度自分のペースでできる仕事が、短気な人に向いています。
具体的な職種には以下のようなものがあります。
- 営業
- 工場内作業
- 清掃員
- フリーランス
それぞれ詳しく見ていきましょう。
営業
営業の仕事は相手と信頼関係を築き、課題解決に役立つ商品やサービスを提案することです。
短気な人は観察力に優れているうえに物事を判断するスピードが速いため、相手の細かい仕草や表情を瞬時に察知することができます。
短期間で相手の課題を汲み取り、満足できる形で商品やサービスを提供することができてしまう人も少なくありません。
短気な人は自己管理能力も高いため、ノルマ達成に向けてどう動くかなど計画性を持って仕事に取り組む必要がある営業の仕事は向いていると言えるでしょう。
工場内作業
工場内作業の仕事にはピッキングや検品、梱包、出荷などさまざまなものがあります。
いずれも、多くの場合は一人でマニュアルどおりに進めることができる仕事です。
休憩時間も職場の人と無理にコミュニケーションを取る必要はなく、マイペースに過ごせることが多いと言われています。
短気な人は人と関りながら仕事をすることにストレスを感じる人が多いため、黙々と作業しやすい工場内作業は向いてる仕事だと言えるでしょう。
清掃員
清掃員の仕事は、決められた場所を掃除して綺麗にすることです。
ビルや病院など、掃除箇所が複数ある場合はチームで掃除先に向かうこともあります。
決められた手順で手際よく掃除することがミッションなので、チームでのコミュニケーションが面倒だと感じた場合は、最低限の会話する程度でも特に問題はありません。
フリーランス
フリーランスは自分のスキルや経験を武器に、クライアントに営業して仕事を獲得し生計を立てなければいけません。
会社員とはまた違ったワークスタイルなので、高い自己管理能力が求められます。
短気の人は妥協することを嫌うため、自分が納得できる仕事が見つかるまでは仕事探しに専念する可能性が高いです。
そのため、仕事が軌道に乗るまでの生活費は十分確保しておくことをおすすめします。
短気な人は妥協しない人が多いです。
だからこそ、結果的には優良案件を見つけることができ、フリーランスとしてスキルアップしやすいと言えるでしょう。
短気な人に向いてない仕事3選
短気な人に向いてない仕事の特徴には、以下のようなものがあります。
- 相手のペースに合わせながら進めるもの
- 不特定多数の人と関りながら進めるもの
- 忍耐力が求められるもの
短気な人は常に物事の一歩先のことまで考えて行動したいと考えている人が多いため、対人関係の仕事は向いていません。
具体的な職種には以下のようなものがあります。
- 総務
- コールセンター
- 医療福祉全般
総務
総務は企業内の「何でも屋」と言われる存在です。
担当する部署が見つからない業務は、基本的には総務が行うことになります。
企業規模が小さい場合は、事務スタッフが兼任することも少なくありません。
総務の仕事は時に他部署や経営陣と連携を取りながら仕事を進める必要があるため、高いコミュニケーション能力や適応力が求められます。
短気な人は、多くの人と関わることを苦手とする人が多いため、総務の仕事は向いていません。
コールセンター
コールセンターの仕事でも、商品やサービスの利用者や顧客からの電話を受ける仕事は、傾聴力や相手のペースに合わせる姿勢が求められます。
また、不特定多数の人から電話がかかってくることが多いため、うまく気持ちを切り替える必要もあるでしょう。
短気な人は、自分のペースで仕事を進めたいと思っている人が多いため、相手に合わせながら進めるコールセンターの仕事は向いていません。
医療福祉職全般
医療福祉職全般の仕事は患者や高齢者、障がい者、子どもなど、人を相手にするものです。
その時の状況に応じてスピーディーな判断力や気遣い、忍耐力が必要です。
短気な人は、じっくりと相手の行動を観察しながらサポートすることが苦手なため、医療福祉職全般の仕事は向いていないと言えるでしょう。
短気な人の性格の特徴
短気な人の性格にはどのような特徴があるのでしょうか。早速見ていきましょう。
- 怒りっぽくて常にイライラしている
- 何に対しても待つことができない
- こだわりが強く譲れない部分が多い
- 行動力に長けているもののミスが目立つ
短気な人は観察力があり、「次はどうなるのか」先を見通すことが得意です。
しかし、先を急ぐあまりミスが目立ってしまうことが多々あります。
多くの場合、短気な人は自分が短気であることを自覚していません。
短気な人の特性を職場で活かす方法
短気な人はイライラしやすい特性があるため、どう接すればいいのか悩んでいる方も少なくありません。
ここでは、短気な人の特性を職場で活かす方法をご紹介します。
リーダーポジションを提案する
短気な人は現状に満足していない人が多いため、「どうすればもっと上を目指せるのか」日ごろから考えている人も多いと言われています。
リーダーポジションを提案してチームのまとめ役にさせることで、部署内の目標に限りなく近づくことができたり、仕事の生産性を高めることができたりできる可能性が高いです。
全社的に注力している部署なのに、結果が伸び悩んでいるといった場合は短気な人を取り入れてみるのも一つの手だと言えるでしょう。
人手が足りない営業部署などの場合はプレイングマネージャーのポジションを提案し、営業として活躍しながら部下を育ててもらうといった方法もおすすめです。
専任のプロジェクト担当を提案する
短気な人は自己管理能力に優れているため、可能であれば専任のプロジェクト担当に就かせるのもいいでしょう。
大掛かりなプロジェクトの場合はチームで取り組む場合が多いため、ストレスになってしまう可能性が高いです。
能力を存分に活かすためには、駆け出しのプロジェクトや小規模なプロジェクトを担当させるといいでしょう。
短気の人は自分の裁量で働ける仕事と相性が良いため、少数制のプロジェクト担当に指名することで、こちらが求める結果を出してくれることが十分期待できます。
短気な人の特性を理解して向いてる仕事を提案しよう
今回は、短気な人に向いてる仕事や向いてない仕事、組織内での活かし方について解説しました。
怒りの沸点やイライラするポイントなど、うまく本人と共有しながら接することでより良い職場環境を作ることができるでしょう。
これから短気な人を採用する予定がある、あるいは短気な人の配置転換や人事異動先に悩んでいるといった企業の採用担当者様は、今回紹介した内容を参考にして頂ければ幸いです。