美容師は日本全国で需要がある職業であり、専門学校卒業生のほとんどが、就職先を見つけることができている高需要の職業です。
また、美容師として働き始める時点で美容師免許という国家資格を取得している状態であり、手に職つけるという点においても、人気の職業といえます。
その一方で、令和3年に厚生労働省が発表した「新規短大等卒就職者の産業別離職状況」では、美容師の早期離職率が高いことがわかり、ブラックな労働環境の職場でもあるようです。
そこでこの記事では、ブラックな労働環境から抜け出すために、最近注目されている退職代行の中から美容師という仕事に特化したものを紹介していきます。
退職代行を利用する上での注意点なども紹介していくので、労働環境に不満のある方は是非最後までご覧ください。
目次
退職代行について
退職代行サービスは、従業員が直接会社に退職の意向を伝える代わりに、専門業者がその役割を担うサービスです。
サービス内容としては、退職交渉、必要書類の手続き、残務処理のアドバイスなどを提供し、退職までのプロセスをサポートします。
特に、対人関係のストレスや退職の申し出が困難な職場環境といった、精神的な負担が大きい職場に勤めている場合に利用することが多いです。
退職代行の利用は悪いことではない
退職代行を利用した退職は悪い印象を持たれがちですが、退職代行はれっきとした有用サービスであり、退職の意向を伝える際の精神的なストレス軽減以外にも、労働法規に基づいた適切なアドバイスが受けられる点など、多くの労働者にとって魅力的なサポートを展開しています。
過労死による死亡者数が多い日本人は特に、こういったサービスを利用してでも労働環境を改善すべきなのです。
会社に問題がある際は遠慮なく利用しよう
勤めている会社が大きな企業で労働組合があるのなら、企業側と労働者側との力関係にバランスが取れるのでしょうが、多くの中小企業の場合は労働者の立場が弱く、会社に問題があっても泣き寝入りで働いていることが多々あります。
会社側に問題があり現状に耐えられないのであれば、退職代行を遠慮なく利用しましょう。
無理な過労は、鬱などの精神的なストレスや重症の場合は死の危険すら伴います。
美容師は退職代行を利用できるのか
退職代行は退職する上で発生する精神的負担を回避できる便利なサービスですが、どちらかと言えば企業に勤めている人向けのイメージが強く、美容師などのサービス業で利用されるイメージはないでしょう。
しかし実際には、美容師などのサービス業であっても退職代行を利用することは可能なのです。
むしろ、退職代行を利用する上での大きなメリットともよべる「有休消化の交渉」を考えると、通常の企業などより美容師をはじめとする有給休暇の取りにくいサービス業全般の方が、退職代行を使うべきとすら言えるでしょう。
また、正社員に限らず、アルバイトやパートであっても退職代行の利用は可能です。
アルバイトであっても、6カ月以上継続的に勤務しているのなら、有休は存在しています。
アルバイト・パートの退職代行は、料金が安く設定されている場合もあり、正社員・バイトに限らず、きついと思った時点で退職代行を利用するのがおすすめです。
退職代行を利用すべき美容師の特徴
美容師などのサービス業であっても、退職代行を利用することは可能なのですが、それではどういった人が退職代行を利用しているのでしょうか?
退職代行を利用すべき美容師の特徴として、以下の5点が挙げられます。
退職代行を利用すべき美容師の特徴
詳細を見ていきましょう。
労働環境がブラックすぎる
美容室の営業時間はお客の都合に合わせることがあり、施術が終わらなければ閉店後に残業する場合があります。
また、一般企業の多くは土日祝日が休みですが、サービス業である美容室は、土日祝日は営業するのが基本のため、祝日や連休の取得が難しい業種ともいえるのです。
また、人手不足などの理由から週休が1日しかない、休日出勤を強制する、有給休暇が取得できないといった美容室やサロンも多くあり、ブラックな労働環境におかれる美容師も多数存在しています。
従業員のパワハラが横行している
後輩の美容師は先輩から技術を教わるため、いわば師弟のような関係性が構築されています。
そのため、一般企業と比べると上下関係が厳しい傾向にあるのです。
上下関係の厳しさは昔に比べれば緩和されているようですが、それでも新人に厳しい指導を行なっている美容室は少なくありません。
仕事を辞めたくても辞めさせてくれない
厚生労働省が発表した令和4年上半期雇用動向調査結果によると、美容師を含む「生活関連サービス業・娯楽業」の離職率は10%と決して高いわけではありませんが、令和3年に厚生労働省が発表した「新規短大等卒就職者の産業別離職状況」を見ると、美容師自体の早期離職率は高いことがわかります。
しかし、美容室やサロンの需要は一定数あり、少人数でお店を回す美容室やサロンもあるのです。
そういった美容師の数が足りていない店舗では、仕事を辞めたくても辞めさせてくれないという事態が多数報告されています。
ただでさえ、美容師の育成には多くの時間や労働力が発生しており、それまでかかってきた苦労を考慮すると、他の業界以上に店舗側が従業員を引き留めたいという心情も理解はできます。
下積みが長すぎてスタイリストになれない
美容師は技術を磨いていくことで、キャリアアップしていき給料が上がっていく職業です。
美容師のキャリアパスは、アシスタント、スタイリスト、主任・チーフ、店長、さらに独立開業や講師といったキャリアアップを見込めます。
とはいえ、アシスタントからスタイリストになるだけでも、3~4年かかることも珍しくなく、決して安易な道のりではありません。
アシスタントは研修や練習のために勤務時間が長く、給料も安いのが現状であり、スタイリストになると、ひととおりの施術ができるようになりますが、その前に挫折して辞めてしまう人も多いのが現状です。
実力が伸び悩んでいる
上記したように、美容師は長いキャリアアップが見込める業界ではありますが、その道のりは厳しいものと言えます。
特に最初のアシスタント時代は、給料も安いうえに研修や練習は通常業務の後にあるので、労働時間が長くなりがちです。
なので、実力が伸び悩み、上手くキャリアアップをしていけないと、働くことへのモチベーションを維持しにくくなってしまいます。
美容師が退職代行を利用するメリット
退職代行には様々なメリットがあり、このサービスを利用する人は年々増えています。
では、美容師が退職代行を利用するにあたって、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか?
美容師が退職代行を利用するメリット
それぞれ見ていきましょう。
職場に行くことなく退職できる
退職代行を利用する上での一番のメリットは、その職場に行くことなく退職できるという精神的負担の無さです。
やはり、仕事を辞めたいというのを伝えるには、一定の罪悪感や精神的不安がついて回ります。
こうした精神的負担のかかるやり取りを、退職代行が変わってくれるというのがこのサービスを利用する大きなメリットでしょう。
即日退職が可能
通常、退職の申し入れがあった日から2週間後に雇用契約を解除するというのは、法律の枠組みで取り決められています。
しかし、退職代行を利用することでこの2週間という期間を待つことなく、退職が可能な場合があるのです。
その理屈としては、退職代行を利用することで残っている有給休暇の消化や有休が無い場合でも欠勤扱いにすることにより、退職代行が連絡をしたその日から出社する必要をなくしてくれます。
有給消化や退職日について交渉してもらえる
退職代行にはいくつか種類があり、サービスの主体に応じて分類できます。
中でもよくあるのが、弁護士、労働組合、民間企業の3つの分類です。
民間企業はともかく、弁護士や労働組合という分類からもわかる通り、退職代行は法律や労働基準に関する専門知識を有している会社が多く、有休消化や退職日について、法律の知識を駆使して交渉してくれます。
未払いの給与や退職金を請求できる
上記したように、退職代行を行っている会社は法律の専門家を採用している企業が多くあります。
故に、専門知識を用いて退職時に受給する金銭(退職金、最終給与や残業代など)について確認し、労使双方の意見を踏まえながら、できるだけ依頼者である労働者側にとって有利になるよう交渉してくれるのです。
美容師が退職代行を利用して被るデメリット
退職代行を利用するにあたって多くのメリットがあるのは確かなのですが、美容師というサービス業が退職代行を利用することで発生するデメリットというのも、少なからず存在します。
美容師が退職代行を利用して被るデメリット
それぞれ見ていきましょう。
費用がどうしてもかかる
退職代行というのは、企業が提供するサービスの一環です。
労基などの公共事業とは異なるので、利用には相応の費用が掛かってきます。
退職の意思を、電話や手紙などで本人に代わって伝えるだけの企業が提供している退職代行サービスの場合は1万5千円~3万円。
勤めている会社側と料金的な交渉が必要な場合は、弁護士が提供している退職代行サービスを利用する必要があり、5万円~8万円ほどが料金相場となります。
職場の人との人間関係が悪くなる
退職代行を利用した退職の場合、サービスを利用した時点で職場に顔を出す必要がなくなり、即日に会社を辞めることができます。
労働者側からすればありがたいこのサービスですが、会社側や職場の人間からすると「その日に働く予定だった人がいきなりいなくなる」のです。
法律的には問題ないように処理してくれるとは言え、雇っている側からすれば迷惑な話ですし、残った従業員にも業務のしわ寄せがくるわけですから、良い印象は受けないでしょう。
近場で美容師として働きにくくなる
美容室やサロンに限らず業界のコミュニティーというのは一定範囲で存在しており、ありとあらゆる情報がその地域では共有されています。
更に、退職代行を利用した退職というのは、上記した理由により会社側に良い印象を持たれません。
なので、近場の同業他社では退職代行を利用した退職という情報が、悪い印象として出回っている可能性があるのです。
色々とメリットの多い退職代行ですが、これらのデメリットは十分に把握しておく必要があるでしょう。
美容師が退職代行を選ぶ際のポイント
一言に退職代行と言っても、その種類や料金による差異、多種多様な退職代行が存在しており、どの企業を選ぶかは利用者の状況によって様々です。
そこで、美容師が利用するという前提を元に、退職代行を選ぶ際のポイントをいくつかピックアップしてみました。
美容師が退職代行を選ぶ際のポイント
詳細を見ていきましょう。
弁護士か労働組合が運営している
退職代行には大きく分けて3つの種類があり、弁護士、労働組合、民間企業の3種に別れるというのは上記した通りです。
では、この3つの何が違うのかと言えば、退職金や有休消化、給料面といった金銭面の関わる交渉をできるかどうかという1点に限ります。
これら労働基準法を元にした法律を絡めての交渉は、民間企業ではできなく、企業ができるサービスとしては「退職届を代わりに提出する」ことと「退職の意思を伝える」という2点に限られます。
金銭面や労働基準法に基づいての交渉事は、弁護士や労働組合が運営している退職代行を利用する必要があるのです。
返金保証が充実している
退職代行に依頼して、退職できないという事態はまず起こりえませんが、万が一の保証というのは確認をしておくべきです。
有用な退職代行会社なら、もし何らかの理由で退職をすることができなかった場合、料金の全額保証制度が設けられています。
退職の権利が法律で保障されている以上、退職できないという事態はまず起こりえませんが、世の中には変な会社や人間がいるのもまた事実です。
万が一の返金制度は確認しておくべきでしょう。
追加の費用が発生しない
一部の退職代行会社において、退職時に金銭面での交渉や何らかの作業が必要となった際に、追加の費用を請求される会社が確認されています。
退職代行を使った退職を進める時は、事前にヒヤリングや相談を行い、料金面を確定しておくのが通常の流れです。
交渉の有無で費用が変わるのは普通のことですが、悪質な追加請求をしてこない会社かは調べておく必要があります。
アフターサポートがある
最も一般的な退職代行のアフターフォローは、退職後した後の転職までのサポートです。
退職代行だけでなく、カウンセリングや転職支援を受けることができます。
また、退職が確定した後も「未払い賃金がある」「有給休暇を消化してから辞めたい」など状況によっては交渉が必要になります。
退職後もサポートが必要になった場合でも、適切な対応を受けられるかは調べておくべきでしょう。
なお、退職後のアフターフォローを受けられる期間は退職代行サービスによって異なりますが、「1カ月〜2カ月間」が一般的です。
美容師におすすめの退職代行
それではいよいよ、美容師におすすめの退職代行を紹介していきます。
上記の内容を考慮して、美容師という職業に最も相応しいと判断した会社を6つピックアップしました。
美容師におすすめの退職代行
詳しく解説していきます。
辞めるんです
退職代行辞めるんですは、全国統一労働組合と提携している退職代行サービスです。
日本全国どこであろうと、LINE上のやり取りだけで退職をサポートしてくれます。
こちらは弁護士所属の退職代行ではないのですが、弁護士の監修を受けた社員が企業側とやり取りをしてくれるので、有休消化などの交渉は必ず行ってくれます。
代行連絡 | ⚪️ | 対面相談 | ✖ |
退職手続きサポート | ⚪️ | 裁判での代理人 | ✖ |
会社との交渉 | ⚪️ | 転職相談 | ✖ |
LINE相談 | ⚪️ | ||
弁護士監修 | あり | ||
料金 | 一律 | 27,000円 |
弁護士在住の企業ではないため、法律や金銭面での交渉は期待できないのですが、全国展開している代行業者であり、実績は最も高い会社です。
日本全国どこであっても、LINE1本で退職できるというのは、辞めるんですの大きな強みといえます。
モームリ
退職代行モームリとは、労働組合法適合の資格証明を受けた『労働環境改善組合』と提携している退職代行サービスです。
モームリを利用すると、労働組合の組合員が団体交渉権を持って組合に加入した依頼者に代わって交渉を行うため、企業側が退職を断ることが出来なくなるのです。
また、提携しているメンタルクリニックなどもあり、アフターサービスも充実しています。
代行連絡 | ⚪️ | 対面相談 | ⚪️ |
退職手続きサポート | ⚪️ | 裁判での代理人 | △ |
会社との交渉 | ⚪️ | 転職相談 | ⚪️ |
弁護士監修 | あり | ||
相談 | メール / LINE | ||
料金 | 正社員 | 22,000円 | |
パート・バイト | 12,000円 |
モームリの料金設定は、正社員かパート・バイトかで別れています。
どちらも弁護士の監修が付くので問題なく退職できるのですが、給料の未払いがあったり有休消化の交渉などの発生が多い分、正社員からの退職サービス料が高くなるようです。
弁護士法人ガイア法律事務所
ガイア総合法律事務所は弁護士が退職代行を行ってくれる退職代行サービスです。
LINEで依頼を出せば、後は全て弁護士に任せて即日退職することができるため、退職ストレスを軽減し、トラブルなく退職することができます。
ただ、退職を願い出るだけであれば、企業が運営する退職代行でも十分に退職できるのですが、退職する時の交渉で問題がおきて、有給休暇の消化や残業代の取得など、退職時の要望について会社側とトラブルになることがあります。
そんな場合でも、法的な立場から会社側とやり取りすることができるため、安心して退職代行サービスを依頼することができるのがガイア総合法律事務所の強みです。
代行連絡 | ⚪️ | 対面相談 | ⚪️ |
退職手続きサポート | ⚪️ | 裁判での代理人 | ⚪️ |
会社との交渉 | ⚪️ | 転職相談 | ✖ |
LINE相談 | ⚪️ | ||
弁護士監修 | 弁護士自身が交渉 | ||
料金 | 一律 | 55,000円(税別)退職金請求は別途 |
弁護士による交渉を行ってくれるため、トラブル時の心配は一切ありません。
仮に裁判沙汰にまで問題が発展しても、プロの弁護士が親身に解決してくれます。
ただし、弁護士による交渉を行うため、他のサービスと比較した場合は割高の料金です。
また、退職金の請求で争う場合は成功報酬の20%ほどを別途請求されます。
退職代行ガーディアン
退職代行ガーディアンとは、東京都労働委員会に認証されている法適合の合同労働組合が行う退職代行業です。
即日対応や最短その日に退職が成立する早さが売りのサービスとなっています。
また、ガーディアンが代行で企業側との連絡をとるため、利用者は一切会社とやり取りする必要がない点も評価されている点です。
代行連絡 | ⚪️ | 対面相談 | ✖ |
退職手続きサポート | ⚪️ | 裁判での代理人 | ✖ |
会社との交渉 | ⚪️ | 転職相談 | ✖ |
LINE相談 | 可能 | ||
弁護士監修 | あり | ||
料金 | 一律 | 24,800円 |
ガーディアンは、基本的にLINE上でのやり取りに終始します。
そのため、対面での相談や転職相談などは行っていません。
しかし、人と関わるのが嫌になっているほど追い詰められている人などには、人気のサービスとなっています。
退職代行CLEAR
退職代行CLEARは、料金面を売りにしている退職代行サービスです。
とはいえ、退職代行の実績が全国で5万件以上、退職成功率100%と確かな実績を持つ会社でもあります。
代行連絡 | ⚪️ | 対面相談 | ⚪️ |
退職手続きサポート | ⚪️ | 裁判での代理人 | △ |
会社との交渉 | ⚪️ | 転職相談 | ⚪️ |
LINE相談 | あり | ||
弁護士監修 | あり | ||
料金 | 正社員 | 18,000円 | |
パート・バイト | 11,000円 |
モームリなどと同じく、料金は正社員とバイトで別れているのですが、他に男性女性で対応してもらえるスタッフを選ぶこともできます。
美容師という職業は女性も多くいる業種なので、女性でも安心して相談できるという点は人気の1つといえます。
また、料金が安いと言っても日本労働基準組合と弁護士事務所提携の元、サービスを行っているので、法律を交えた交渉などにも対応してくれます。
女性の退職代行【わたしNEXT】
女性の退職代行【わたしNEXT】は、女性に特化した退職代行サービスです。
日経新聞や女性情報誌など、多くのメディアで取り上げられた退職代行でもあります。
また、いくつもの転職サポート会社と提携しているため、退職後の転職サポートも充実しているサービスです。
代行連絡 | ⚪️ | 対面相談 | ⚪️ |
退職手続きサポート | ⚪️ | 裁判での代理人 | ✖ |
会社との交渉 | ⚪️ | 転職相談 | ⚪️ |
LINE相談 | あり | ||
弁護士監修 | あり | ||
料金 | 正社員 | 19,800(円 | |
パート・バイト | 29,800円 |
女性の退職代行【わたしNEXT】は、女性に特化した退職代行サービスではありますが、男性の利用も可能です。
しかし、有休消化の交渉は可能ですが、弁護士在住の企業ではないため法律や金銭面での交渉は期待できない点は注意が必要となります。
美容師が退職代行を利用する流れ
自分に合った退職代行が見つかれば、いよいよ退職に向けてのやり取りが始まります。
退職代行を決めた後の流れについては、以下の通りです。
①電話・メール・LINEで相談
②退職日や条件面のすり合わせ
③費用の支払い
④退職代行業者からの美容院への連絡
⑤必要書類提出や備品の返却
紹介した退職代行会社は、すべてLINE上でのやり取りのみで退職まで可能となります。
②の条件のすり合わせ段階で、要望シートの作成をするところはありますが、難しい質問はなく、簡単なやり取りで終了です。
言いにくいことや退職理由などを事細かに聞かれるといった心配は、一切ありません。
美容師が退職代行を利用する際の注意点
どの業界でも言えることなのですが、中でも美容師は技術を磨いていくことでキャリアアップをしていく職業です。
故に、仕事を辞める上での注意点というものがいくつか存在しています。
美容師が退職代行を利用する際の注意点
それぞれ見ていきましょう。
美容師を続けるなら昇格してから利用する
美容師のキャリアアップは、アシスタント、スタイリスト、主任・チーフ、店長という形で昇格していくのですが、初めのアシスタント段階で辞めてしまうと、美容師としてのスキルをほとんど覚えていない状態で再スタートする必要が出てきます。
美容師として再就職を目指すのであれば、一通りの仕事が任せられるスタイリストまで進めてから退職した方が、次の職場に即戦力として採用される可能性が高いのです。
一口に美容室やサロンといっても、店舗によるサービスの違いは多種多様であり、アシスタント段階で辞めてしまうと、せっかく覚えてきた内容も次の職場では通用しないという事態になりかねません。
謝罪を何かしらの形で残しておく
美容師に限らず、業界というのは何らかの横繋がりがあるものです。
デメリットの項目でも述べたように、退職代行というのは便利なサービスではありますが、雇っている側に悪い印象が残るサービスであるのは確かであり、同業界で働き続けたいのならば、可能な限り悪印象を和らげておく必要があります。
近所の美容院ではなるべく働かない
上記したように、退職代行を利用した退職は、店舗側や雇い主にどうしても悪い印象を持たれてしまいます。
こうした悪い評価は、近隣の同業コミュニティーに共有されている場合が多く、採用の段階で不利となりかねません。
更に、退職した美容院の人間と合う可能性も高く、お互いに気まずい思いをすることになるでしょう。
次の職場を選ぶ際には、ある程度離れた地域での再就職をオススメします。
【まとめ】美容師といったサービス業ほど退職代行は利用すべき
この記事では、美容師という仕事に特化した退職代行サービスをその理由と合わせて紹介してきました。
あまり、美容師をはじめとするサービス業での退職代行の利用は聞かないかもしれません。
しかし、有給休暇の取りにくさや、接客業ならではの精神的なストレス、技術職からくる上下関係の厳しさや職場環境などを考慮すると、通常の企業勤め以上に、退職代行の需要が高い職種といえます。
自身が限界を迎える前に、これらのサービスを利用して少しでもよい労働環境を整えましょう。