雑な人は大まかに物事を捉えて仕事に取り掛かるため、どうしてもミスが多くなってしまいがちです。その一方で、傍にいるだけで場の雰囲気を良くしてくれる魅力的な存在でもあります。
そのため、仕事の質が多少悪くても憎めない人材だと考える人も多いのではないでしょうか。
雑な人は性格自体が大雑把であるため、仕事の生産性を向上させるためには本人がミスをしないよう気を付けるのはもちろん、周りがうまくサポートするような環境を整えることが望ましいです。
この記事では、雑な人に向いてる仕事にはどのようなものがあるのか紹介します。併せて、性格の特徴や改善方法についても解説しますので、これから新たな人材を採用予定の担当者様はぜひ参考にしてください。
雑な人に向いてる仕事
雑な人は、多くの人と分け隔てなくコミュニケーションをとることを得意とします。ある程度自由が利き、自分の裁量で進められる仕事は人によっては天職だと言えるでしょう。
雑な人に向いてる仕事にはどのようなものがあるのか、見ていきます。
- 営業職
- 接客業
- 管理職
- デザイナー
営業職
雑な人は、基本的にテンションが高くて明るい人です。人当たりが良く人懐っこいため、クライアントの信頼関係が売上に大きく影響する営業職は向いてる仕事だと言えるでしょう。
担当するクライアントが増えれば細かいフォローが疎かになってしまうこともありますが、サポート上手な営業事務とタッグを組ませて仕事を進めれば大きなトラブルになることもありません。
行動力とチャレンジ精神が高いため、国内営業に留まらず海外営業で仕事をさせるチャンスを与えるのもおすすめです。
接客業
接客業も、雑な人に向いてる仕事の一つです。
体力的にも精神的にもハードな接客業ですが、雑な人はタフな一面があるため問題なく仕事をこなすことができます。
1日に多くの人とコミュニケーションをとることもストレスに感じにくく、持ち前の明るさで多くのファンを獲得することができるでしょう。
ある程度経験を積むことができれば、店長のポジションに挑戦させるなどして経営企画に必要な経験を積ませるのも悪くありません。
管理職
管理職も、雑な人に向いてる仕事です。
「雑な人=仕事が出来ない人」と思い込み、キャリアパスを示さない判断は正しいとは言えません。
さまざまな考えや価値観を持つ部下を取りまとめる管理職は、大雑把な性格である雑な人の特性を活かすにはぴったりな仕事なのです。
分け隔てなく人に接する長所を活かして、マネジメント領域の研修を受けさせ早い段階から育成するのも良いでしょう。
デザイナー
雑な人は、固定観念に捉われないため自由な発想ができます。
初めから完成形のデザインが示されていない状態で、打ち合わせを重ねながら一つのものを形にしていく仕事のため、自分のデザインが高い評価を受けた場合は大きなやりがいになることでしょう。
正確さが求められる仕事は不向き
雑な人は、ささいなミスも許されないような仕事は向いていません。
細かい数字管理などは特に不向きであるため、正確さ重視のデータ入力などの事務作業や細かい気配りが求められる仕事は初めから避けたほうがいいでしょう。
雑な人の特徴
雑な人にはどのような特徴があるのでしょうか。早速、見ていきます。
細かいことは気にしない大らかな性格
雑な人は、仕事だけでなく人間関係に関しても細かいことは気にしない性格です。
例えば、仕事でミスしてしまった時でも落ち込みはしますが、すぐに気持ちを切り替えることができます。
「何となる」「まぁいいか」といったポジティブ思考の持ち主であり、打たれ強く精神的にタフな人も多いようです。
フットワークの軽さはピカイチ
雑な人は行動力が並外れて高いため、気になることがあればすぐに行動に移すことができます。
ただし、緻密な計画を立てて行動することはほぼないため、計画性に乏しく失敗してしまうことも多々ある点には注意が必要です。
片付けすることが苦手
雑な人は、「部屋がいつも片付いてないと気が済まない」といったこだわりがありません。片付けること自体が面倒だと感じてしまうため、部屋が散らかっている場合がほとんどです。
物を置く場所を細かく指定して片付けるように指示しても、面倒だと感じてしまい、適当に片付けてしまいます。
雑な人の長所と短所
雑な人の長所と短所にはどのようなものがあるのでしょうか。順に見ていきましょう。
雑な人の長所
まずは、雑な人の長所を紹介します。
さっぱりした性格で世渡り上手
雑な人は、細かなことで悩むようなことはありません。
ミスしてしまったり、物事が思うようにいかなかったりした時でも気持ちを素早く切り替えることができるさっぱりした性格の持ち主です。
人当たりも良く、誰にでも友好関係を築きやすいことから憎めない存在だと言えるでしょう。
全体像を捉えることが得意
「何事もざっくりと捉えることができる」これは雑な人にとって大きな強みになります。
雑な人は、仕事に取り掛かる時点で全体像を何となくイメージできています。そのため、細部の作り込みはその時々で上手くこなしつつ、全力でゴールに向かって突き進むことができる人材だと言えるでしょう。
雑な人の短所
続いて、雑な人の短所を見ていきます。
同じミスを繰り返しやすい
雑な人は、仕事に取り組む際に大まかな見通しを立てずに取り組むため、どうしてもミスが多い傾向にあります。また、ミスが起きないか確認する作業自体が面倒だと思ってしまうため、以前したミスを繰り返してしまうようです。
あまりにもミスが減らない場合は、仕事のスタイルを職場全体で変えてみるのもいいでしょう。数字管理など苦手な業務は得意な人に任せたり、チームと連携して仕事を進めたりとベストな方法を時間をかけて見つけることが得策です。
周りへの気配りが苦手
「どうして上手くいかないんだろう」「話を聞いて欲しい」など、周りに悩んでいる人がいても適当に対応してしまうところは、雑な人の最大の弱点です。
雑な人は基本的にくよくよしない楽観主義者ですので、マネジメントの立場に立った際には「細かな配慮が足りない」といった声が部署内から出る可能性も考えられます。
思っていることや考えていることが表情に出やすい点は、管理職など役職者になった場合は特に注意すべき点だと言えるでしょう。
雑な人の性格を改善する方法を紹介
雑な人の性格を改善するにはどうすればいいのか、悩んでいる人もいるのではないでしょうか。
ここでは、先ほど雑な人の短所として紹介した部分を改善するための方法をご紹介します。
チェックリストを用意し二重チェックを徹底する
雑な人が同じミスを繰り返したり、小さなミスを何個もやってしまう原因の一つに確認不足があります。
ミスを減らすためには、優先順位を示したチェックリストを用意するといいでしょう。また、プロジェクトや何かしらの作業が終了した際にはチェックリストを手元に用意しチェックした後で、他の人が漏れがないか二重チェックすると効果的です。
メモを取ることを習慣化させる
小さなミスを一気に減らしたい場合は、「新しいことを学ぶ時はメモを取るように」と指示しましょう。
複数の工程を経て行う作業などの場合は、あとで見返しても分かるようなメモの取り方ができているか確認するのがおすすめです。
誰が見ても分かるメモであれば、雑な人が作業する際にメモを確認してもスムーズに理解できるため、結果的にミスを減らすことができます。
雑な人の特性を理解して最も向いている仕事を提案しよう
今回は、雑な人に向いてる仕事を紹介しました。雑な人は大らかな性格であり、人当たりも良いため職場では必要とされる人材です。
ただし、性格のベースが「面倒くさがり屋」であることは理解しておいたほうがいいでしょう。場合によっては、性格改善に向けた仕事スタイルの変更も必要になります。
これから、「雑な人を新たに社員として迎え入れる予定がある」「配置転換で悩んでいる」といった企業担当者様は今回紹介した内容を参考にしていただければ幸いです。